Friday, February 1, 2008

CV実践講座(第5回&第6回) 追加情報

CV実践講座の後メーリングリストで出てきた内容を追加しました。


1.人のCVを参考にすること
CV research statementとか、CV job huntingとか、Googleでタイプすると現在職探し中の人のCVがたくさん読めますので、それを参考にして、CVに書く項目を吟味するのは有益だと思います。

アメリカ人には2週間に一度自分のCVを読み直して修正しているという人が結構います。「2週間」というインターバルが適切かどうかは分かりませんが、定期的に他人のCVを読んで、自分のCVを見直してみるのは非常に重要ですね。

自分がジョブハンティングしたときには、30〜40人くらいのCVを読んで、参考になったものはすべて自分のCVに取りいれました。「他人とは違う」ということをCVで売るというのは、言うのは簡単ですが、うまく実行するのは難しいと思います。そういう意味では、それを既に実践している、現在職探し中の人のCVを読むのが有益ではないでしょうか。

勤務先で新しい教員をパブリックサーチで採用する場合にはファイナリストとしてキャンパスに招待される人達のプレゼンテーション(ジョブトーク)の案内が回ってきて、それに参加できるはずです。そうすれば、どういう風にジョブトークをすべきか分かりますし、さらには彼らにCVを見たいと(例えばメールで)言えば、大抵はCVを送ってくれるでしょう。ファカルティでなくても、応募先のポスドクに「あなたのプレゼンテーションを実に楽しみました。ついてはあなたのqualificationをもっと知りたいのでCVを送ってくれませんか」と言われて、むげに断れる人はそういません。こうすれば、より多くの(そして良質の)CVを見る機会が得られます。

2. 見やすいCVを作る
Invited Talk にしてもPublication にしても、そのRecognitionのレベル・Categoryによって分けてくれているCVは非常に好感がもてます。例えばInstitutionへのInvited Lectureと国際学会でのInvited Lectureとではレベルがちがうわけですので、それをわけて書くのが普通かとおもいます。

Publicationは
・Original Article
・Peer-reviewed
・Reviews
・Chapters
・Editorials とか
・Practice Guidelines and Standards
・その他(Case Reportsとか)

をはっきりわけて書きます。SubmittedとかUnder Reviewとかは書きません。学会誌のAbstracts(学会の年会などの後で学会がAbstractだけを発表するが、それのことらしいです)もいくら書いてても意味がないです。

Publicationsでは自分の名前とJournal Titleは目立つようにするのが当然です。自分の名前はBoldでUnderlineをして、JournalはUnderlineをします。Corresponding Authorだったら *マークをつけてページごとにFootnoteで *はCorresponding Authorを意味することを説明します。

3. 落ちたグラントを入れるかどうか
「CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告」で話題になった落ちたグラントをCVにいれるかどうかは意見が分かれました。

「スコアがいい場合はいいんでしょうが、落ちたやつも入れるというのはどうかと思います」という意見と、「落ちてもアプライし続ける(めげない)エナジーがあるということを示す、そしてスコアが悪くなくても採択率の低さで落ちてしまっている(からしかたない?)ということを示すからいいのではないですか」という意見がありました。

3. 結論
自分がポスドクをとるときに専門分野の次に決め手になるのはやはりPublicationsでしょうか。とにかくどんなArticleでもいいからいっぱい書いている人はやっぱりよく働く、将来性のある人物に思えてきます。 (現在PIをしている人の言葉です。やっぱり)

関連のブログ
CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告
Web of science あるいはGoogle Scholarの使い方

No comments: